床下の湿気・カビ被害に有効な対策工事の説明です

床下の湿気・カビ被害に有効な対策工事

床下は普段なかなか確認することがない場所ですが、建物の安定を保つうえで重要な場所です。築30~40年以上の住宅では「布基礎」が多いため、湿気・カビでお悩みの方も多いのではないでしょうか?

普段の生活で「床がきしむ」「押し入れ等にカビが生える」「畳がジメジメする」等の問題が発生している場合は、床下の湿気が原因の可能性もあります。 床下に問題がある場合、そのままにしておくと柱の腐食やシロアリ等害虫被害が発生する可能性もありますので、床下の湿気対策が必要となります。

布基礎の住宅のイラスト

協和ハウスでは床下の湿気対策として主に「調湿マット」「布基礎からベタ基礎」の工事を施工しています。 床下の湿気が比較的弱い場合は調湿マット敷設工事、床下の湿気が強く部屋や押入れがカビてしまう・床下にカビが発生する・柱が腐食してしまうような状態の場合は布基礎からベタ基礎工事を施工します。

床下の湿気被害で、住まいには様々な症状が発生します。そのまま放置しておくと柱の腐食やシロアリ発生など被害が拡大してしまう恐れもありますので、適切な床下湿気対策工事を施工することをおすすめします。

床下とは

床下という言葉はよく耳にするかもしれませんが、床下がどの場所を示すのかイメージが難しいかもしれません。床下とは、建物の床と地面の間の空間のことで、下の写真のような空間のことです。

一般住宅の布基礎の床下

建物の床の下側はこのような空間になっています。基礎があり、風や地震などさまざまな力を地盤に伝えて建物の安定を保っています。 普段の生活で床下に入ることはほとんど無いため、問題が発生しても気が付きにくい空間です。

この床下空間の湿気が強く、湿気対策をしていない状態が続くと床下に湿気がたまってしまい様々な被害が発生する可能性があります。

床下の基礎構造

主に一般住宅で採用されている床下の基礎構造は「布基礎」「ベタ基礎」の2つです。それぞれメリット・デメリットはありますが、湿気・カビに関しては「布基礎」のお客様からの相談や被害が圧倒的に多いです。

「布基礎」は土の部分が多いため、湿気が上がってきて被害が出ることがあります。 「ベタ基礎」の場合は地盤からの湿気をコンクリートが防止してくれているので、湿気・カビに関しての相談や被害はほとんどありません。それぞれの特徴を簡単に説明していきます。

布基礎

布基礎は床下が土のままの状態の基礎のことをいいます。

建物の外周や壁がある部分の下に基礎があり、コンクリートや鉄筋を使用している範囲が狭いので比較的安価で施工可能ですが、床下が土の部分が多いため湿気が土からあがってきやすいというデメリットもあります。 近年の布基礎は、防湿シートを敷いてその上に押さえコンクリートを敷くことで湿気対策を行っている場合もあります。

ベタ基礎

ベタ基礎は床下が鉄筋コンクリートになっている基礎のことをいいます。

建物の外周や壁の下のみではなく、床全体が鉄筋コンクリートになります。コンクリートや鉄筋を使用する範囲が広いため、費用は布基礎よりもかかりますが、地面から上がってくる湿気を防ぐため湿気・カビの被害も少なく、シロアリの侵入も困難となります。

ベタ基礎のイラスト

湿気がたまる原因

通気性が悪い

基礎には通常換気口が設けられており、床下の風通しを確保してます。 風の流れがうまくいかず風通しが悪かったり、換気口がふさがってしまっている場合は、床下に湿気がたまる原因となってしまいます。

床下に水が浸入する

敷地が周辺の道路より低かったり住宅の立地条件によっては、雨天時等に水が床下に侵入してしまい、湿気がたまりやすくなってしまいます。 実際の例として、購入した中古物件で、前の住人が基礎の換気口が隠れるくらいに盛土をしてしまっており、雨が降ると土にしみ込んだ水が換気口から床下に入り込んでしまい、床下に湿気がたまってしまうケースもありました。

床下が布基礎

床下が布基礎の場合、土から湿気が上がってきてしまうため、コンクリートが打設されているベタ基礎の床下に比べて湿気がたまってしまうことがあります。

床下の湿気被害で発生する症状

床下の湿気が強く、被害が進行してしまうと下記のような症状・被害が発生します。

  • 押入れや収納にカビが生える
  • 畳がジメジメする
  • 床がきしむ
  • 床下の木材腐食・破損
  • シロアリ等害虫被害

このような症状を感じた場合は注意が必要です。 なかでも「床下の木材腐食・破損」や「シロアリ等害虫被害」が進行してしまうと、壁や柱の解体・補修作業等の費用が追加で発生してしまう可能性があります。

押入れや収納にカビが生える

床下の湿気が強いと押入れや収納にカビが生えてしまいます。 押入れや収納がカビくさいと感じた場合は、床下からにおいが上がってきている可能性が高く、放置しておくとカビが発生してしまうかもしれません。

押入れや収納にカビが生えてしまうと、中に収納していた布団や衣類にもカビが生えてしまいますし、カビが生えなくても衣類や布団がカビ臭くなってしまうことがあります。

畳がジメジメする

床下の湿気が強いと畳の下地のベニヤ板にカビが生えてしまうことがあります。また、湿気で下地のベニヤ板がブヨブヨになってしまい、畳の上が安定しません。

下の写真は実際に湿気で畳の下のベニヤ板にカビが生えてしまった現場です。下地のベニヤ板全体にカビが発生している状態で、柱にまでカビが発生してしまっていました。また、床下の根太や土までカビだらけでした。

カビている和室下地・柱

床がきしむ

もともと木材は湿気の吸収と放出を繰り返して伸縮・膨張しているため、床のきしみが発生してしまうことがあります。 床下の湿気がひどい場合は、床下材の腐食や、シロアリ被害が発生して木材が被害にあってしまっている可能性もあります。

床下の木材腐食・破損

床下の湿気が強い場合は、床下の土台柱などの木材が腐食・破損してしまっている場合があります。 腐食してしまった木材は放置して直るものではないため、床下の湿気対策が必要となります。

シロアリ等害虫被害

床下にシロアリが発生した場合は、木材がシロアリに喰われてしまい、被害が進行すると中がスカスカ状態になってしまいます。 シロアリ被害が進行してしまうと、シロアリ消毒等だけでは対応できずに、壁の解体や柱の修復作業が必要となり余計な費用が掛かってしまいます。


上記の中で「床下の木材腐食・破損」や「シロアリ等害虫被害」は床下を確認しなければ気が付きにくい部分ですので、気になる症状があれば、床下点検を実施することをおすすめします。 床下点検口から床下を覗く、または床下に侵入することで、湿気・カビ被害を確認することが可能ですので、一度ご自身で確認してみるのも良いかもしれません。

それでも原因がわからない場合や、原因がわかってもご自身では解決が難しい場合は、お気軽に協和ハウスにご相談ください。

実際に発生した床下被害

床下の湿気が強く、対策をしていない状態が続くとカビが発生や柱の腐食・シロアリ被害等が発生してしまいますが、実際にどのような被害が発生してしまうのかイメージが沸きづらいと思いますので、協和ハウスで実際に対応した床下の湿気・カビ被害をご紹介します。

さいたま市 H様(カビ・柱の腐食)

お客様より「床下の湿気が気になるので見てほしい」とご相談いただき、現地訪問で床下に潜って状況を確認しました。

床下は湿気が強く、柱が腐食しておりカビも発生していました。柱の表面を触るとポロポロと木くずが落ちてしまう状態で、これ以上被害が進行しないように、床下の湿気対策工事として、布基礎からベタ基礎リフォームを施工しました。

床下の湿気により腐食した柱と発生した白カビ

さいたま市 N様(シロアリ・柱の腐食)

GW前にお客様からご連絡が入り「壁紙から虫が大量に出てくるので見に来てほしい・・」とのことでした。

現地に向かってみるとおびただしい数の羽アリが発生して床に落ちてしまっており、壁紙は湿気の被害でカビてしまい、手で簡単に剥がせてしまうような状態でした。 実際に壁を一部解体してみるとシロアリが大量に発生しており、かなり広い範囲の柱や木部にシロアリの被害が発生していました。

ここまで被害が進んでしまっていると、そのまま湿気対策工事を施工するわけにもいかず、シロアリ消毒工事でシロアリを駆除するだけではどうしようもない状態です。 被害が発生している部分をすべて新しく交換する必要があるため、柱と外壁材・窓枠を解体後に新しく交換して、柱に防虫消毒、壁紙張替えを施工しました。

床下の湿気によりシロアリ被害にあった柱と発生したシロアリと羽アリ

これまでの実例のほんの一部ですが、このような被害に合わないためにも、床下の定期的な点検はもちろんですが、必要に応じて湿気対策・カビ対策をしっかりとする必要があります。

床下の湿気対策・カビ対策工事

床下の湿気対策・カビ対策として、協和ハウスで主に施工しているのは「調湿マット」「布基礎からベタ基礎」工事の2つです。 基本的に床下の湿気が弱ければ調湿マット、湿気が強ければ布基礎からベタ基礎工事の施工をおすすめしています。それぞれの工事の特徴をご説明していきます。

調湿マット

調湿マットは床下点検口から床下に入り込み調湿効果のあるマットを敷く工事です。床下に入るための床下点検口が設けられていれば、DIYでも施工は可能です。

布基礎の場合は床下に潜ると土が付いて汚れてしまうので、DIYで施工するにしても「つなぎ作業服・手袋・床下用マスク・ヘッドライト・長靴」は必要になります。

調湿マットを敷設した床下

調湿マットを設置することで、湿度が高くなったときには湿気を吸収して、湿度が低い乾燥しているときには吸収した水分を放出します。 この調湿機能は半永久的でメンテナンスフリーといわれていますが、床下の湿気が強い場合には調湿マットが濡れてしまい、床下の湿気を吸収しきれないこともあります。

床下の湿気を吸収しきれずに調湿マットが濡れてしまった場合は、一度外に出して乾燥させる必要がありますが、床下全体の調湿マットを再度取り出すのは非常に手間がかかります。 床下の湿気が強い場合には、床下にコンクリートを打ち込む布基礎からベタ基礎工事をおすすめします。

調湿マットの詳しい作業手順は、床下調湿マット・調湿材工事の手順を参考にしてください。

布基礎からベタ基礎

床下に防湿シート・メッシュ筋を敷いた上にコンクリートを打ち込んでいく湿気対策工事です。布基礎からベタ基礎に変更することが可能な湿気対策工事ですが、コンクリートミキサー車が必要で、施工人数は最低でも4~5人は必要なため、DIYでの施工は難しい工事です。

布基礎からベタ基礎にリフォームした床下

一般的にベタ基礎工事は新築時や大規模リフォームで床を解体した時に、床下にポンプ車でコンクリートを流し込みベタ基礎にします。 そのため、床を解体せずに「布基礎からベタ基礎」に変更する工事を施工することは一般的にほとんどありませんが、 協和ハウスでは床を解体しなくても布基礎からベタ基礎に変更することが可能です。床下点検口から床下に潜りこみコンクリートを流し入れます。

建物・床を解体する必要はありませんので、住みながらの工事が可能です。ただし床下点検口のある部屋は全体的に養生をするため、工事完了までは使用できなくなります。

詳しい施工内容は床下を布基礎からベタ基礎に変更するリフォームの施工手順を参考にしてください。床を解体しない場合、すでに床が解体されている場合それぞれの、布基礎からベタ基礎に変更するリフォームの施工手順の詳細を記載しています。

床下湿気・カビ対策工事時の床下への侵入方法

床下には通常床下点検口から入ります。また、和室の畳をあげて開口することで床下に入ることも可能です。 床下点検口は、床下のメンテナンスをするための出入り口です。配管の近くやキッチン・洗面室等に、人が入れる程度の大きさで設けられています。

この床下点検口は通常であればどの建物にも設けられていますが、床下点検口がない場合でも造作可能です。ご相談ください。

養生した床下点検口

理由もなく床下に潜り、「漏水している」「柱が腐食している」などと言って、契約を迫る悪徳業者も存在するので注意が必要です。

協和ハウスでは、「床下工事作業」「お客様からのご依頼」「点検業務」等の理由があるときに床下に侵入します。突然理由もなく床下に入ることはありません。 具体的に下記のような点検・工事作業の際に入ります。また、床下の写真を撮影してその場でお見せします。リアルタイムで床下の状況を確認することが可能ですので、ご安心ください。

床下はなかなかご自分で点検できない場所ですが、大切な住まいを守るためには重要な場所です。

「床がきしむ」「押し入れ等にカビが生える」「畳がジメジメする」等の問題が発生した場合は、一度床下の点検をおすすめいたします。また湿気・カビ対策工事をご検討の場合はお気軽にご相談ください。


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