エコキュート 半導体不足 入荷遅れ

本日は、エコキュートの交換設置工事をおこなっております。
実は、今現在、このエコキュートの入手が困難なことはご存知でしょうか?
メーカーによっては、だいぶ前から、入荷の遅れがありましたが、ここにきていよいよ、業界全体の深刻な問題となってきております。
なぜ?エコキュートの供給が遅れているのか。

原因は何なのか?
一言でいえば、世界的な半導体不足で、コレは直ぐには解消されることはなく、それどころか今後、更にエコキュートの供給不足は続いていくものと思われます。

半導体の不足とエコキュートの供給不足が、何の関係があるのか?
実は、この半導体は、私たちの生活と密接に繋がっており、今の時代切っても切れないものなのです。
スマホや、パソコン、冷蔵庫、自動車、ゲーム機器、LED照明、エアコン、エコキュート etc.

数え上げたら、沢山ありすぎて。。

要は、この半導体がないと、最終的に製品は作れないということになります。
どの製品にとっても、心臓部的な役割を果たしているのです。

ちょっと前にCMでよく見かけた「Intel入ってる」っていうアレです。

では、なぜ?この半導体が、世界的に不足しているのか?
コレを知ると「なるほど、それは深刻だ…」となります。

ココで先ず知っておきたいのは、半導体が必要になり、半導体を発注したとしても、一ヶ月後に納品なります…なんてことはありません。最低でも半年程度のスパンで、納品を考えていかないといけないということです。
そして、半導体も様々な種類があるということ。例えば、スマホに使用するものと、ほかで使用するものとでは、半導体世代が違うということです。
スマホなどで使う半導体は、最先端の半導体になります。
一般的な自動車などで使われる半導体は、一つ二つ前の世代の半導体といわれています。

この最低限の知識を持ったうえで、半導体不足の原因を紐解いていくと、先ずは、世界的なコロナウィルスの蔓延により、各企業のテレワーク導入でPC需要が高まったこと、同様に巣ごもりからゲーム機器の需要が高まったことで、半導体需要も当然ながら上がっていったわけです。
こうした、半導体業界としては、高需要に応えるべく供給に、おおあらわだったのでしょうが、ココで、米中の冷戦関係が問題としてあがってくるのです。

米が中の半導体製造会社、SMICに禁輸措置をおこなったのです。
もともと、それほど高度な半導体を作っていたわけではないので、影響はないといわれておりましたが、SMICに製造を依頼していた会社は、さすがに米が禁輸措置をとったとあれば、ほかの製造会社に変えるしかありません。

ここで、一気に注目を浴びたのが台湾の半導体ファンドリーのTSMCです。

普通に生活していたら「聞いたことない」という人が多いと思いますが。
実は、このTSMCは世界の半導体シェアの半分以上を担っている企業なのです(今や、IntelやSamsungより上です)。
時価総額も世界11位です。
有名なところで、iPhoneの半導体は、TSMCが製造しております。
こぞって、半導体製造依頼が、このTSMCに集中したといわれております。

しかし、前述した通り、半導体を発注したからといっても、半年単位での枠組みで考えられていくので、そう簡単にものが手に入ることはありません。
ましてや、最新世代の半導体製造に、設備投資をかけていくならまだしも、一世代・二世代前の半導体を製造するのに、製造装置を増加したり新たに工場を建設してまで資金を投入し難いというのが、ファンドリー側にもあると思います。
需要増に応えて、人員を増やして…というレベルではなく、半導体製造装置(とてつもなく大きく、一台200億円とか300億円レベル)を増加して、工場を新たに作ってなんてやってたら一体幾らの設備投資が必要なんだ?となるわけですね。

それでも、こうした事態をうけて、TSMC側も280億の設備増資をおこなうようですが。

どうでしょうか?これでいかに半導体が不足していて、簡単には状況が変わらない、ということがご理解頂けたでしょうか?

加えて、国内にある半導体工場の火災が、追い討ちをかけました。

現在、三菱電機・Panasonicはエコキュート・太陽光(太陽光に至っては納期の目処がわかりません)の大幅な納期の遅れ。
ハンファQセルズ・カナディアンソーラーも太陽光の出荷目処つかず。
エコキュートに至っては、三菱電機とPanasonicが、シェアの1位・2位なのですが、この2社から、製品が入ってこないとなると、他のメーカーに発注が移っていきます。そうすると、当然、他のメーカーも、在庫薄になって、出荷の遅れが出てきます。


今、正に、その状態です。

 

希望するメーカーの製品を取付出来ない、希望するタンク容量のもので工事ができない。
その結果値段が上がる…なども決してないとは言えないのではないでしょうか?

このような事態を踏まえて、現在お使いのエコキュートが10年過ぎていて、出湯スピードの大幅な遅れや、出湯の温度が安定しないなどの症状が出だしたら、早めの買い替えをお勧め致します


各メーカーも、出荷の正常化へ向けて、様々な努力をされていると思いますが、それでも、正常化見込みは来年になるとの見方が濃厚です。

壊れてからでは、お湯のない生活を余儀なくされてしまうということを念頭に、ご検討頂きたく、取り急ぎ、ブログにしたためました。

協和ハウスフリーダイヤル:0120-166-766

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